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おとなカレッジ

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妊婦バリへ行く!

ちょうど1年前の8月上旬、姫がまだお腹にいる頃の話。
「子供が小さいうちは海外旅行も行けないから」と、主人を上手く丸め込んで、夏休みを海外で過ごすことにした。最初は安・近・短のグァムにしようと考えていたのだが、オンシーズンで良いホテルは全部押さえられていて、なかなか予算と日程に見合ったツアーを探せないでいた。

毎日ネットで情報を検索していると、「アジアでリゾート特集」が目に入る。「同じ予算だったら、アジアなら結構贅沢できるよね。ホテルもグレードアップできるし・・・。」そう考えると、もうアジアから目が離せなくなってしまった。「バリのリゾートホテルで、のんびりするのもいいかも。」日程は長めになるが、その分のんびりできると思うと、バリに行きたいモードに拍車がかかった。「でも、主人がどう思うか・・・。」海外旅行はあまり好きではない主人。妊婦が海外旅行に行くことも最初は猛反対だったけど、「安全で衛生的なところなら」という条件でグァムにしようということだったのだ。

バリといえば、「生水飲めない、蚊にさされたら危険、去年テロがあった」など、どう考えても妊婦にオススメの旅行先ではない。「やっぱり説得は難しいよね。」半ばあきらめていたところに、笑顔で帰宅の主人。「会社のモニターツアーで、バリの格安ツアーがあるけどどうする?やっぱりグァムがいい?」と言うではないか!まさに天の思し召し!「私もバリいいなぁって思ってたんだ♪」そうくれば、話は早い。ホテルはゴールドパスポートを持っているので、グランドハイアットに決定!ガイドブックを読みながら、気分は南国リゾート♪お買い物、エステ、ビーチでくつろぐ、などなど、やりたいことが次々と浮かんでくる。

しかし、妊婦という事で何かと制約があるのでは?と思い旅行代理店に問い合わせると、「現在26週目という事ですから、何も問題はありませんよ。登場手続きの際に書類にサインをしていただくだけです。」といたって簡単。航空会社によっても多少異なるようだが、出産予定日の28日前から8日前の妊婦の場合、医師の診断書と誓約書の提出が必要になり、出産予定日の7日前の妊婦の場合、上記の書類と医師の同伴登場が必要になるとの事。妊婦が飛行機に乗るには、それなりの覚悟が必要ということなのね。

私達にとって初めてのバリ旅行。色々情報収集をする際によく利用したのがチェックインバリ。ホテルの情報や旅行記など、とても楽しくて役に立つ情報が満載でした。

さて、出発の朝!どうやら日本列島に台風が近づいているが、天気も良いので特に気にせずに出発した。空港での搭乗手続きの際に、簡単な書類にサインをする。ここで、産婦人科の主治医の名前や連絡先を記入したりする。ガルーダインドネシア航空なので、マイレージが貯められると思いきや、「モニター旅行なので無理です」との返事。このマイルが貯まればグレードアップ会員になれたのに・・・・トホホ。よく、妊婦だと座席を優遇してくれたり、ラッキーだとビジネスになったという話を聞くが、そんなおいしい事は何一つなかった。気を取り直して搭乗手続きを済ませ、機内に乗り込む。バリの民族音楽が流れ、どこかしら南国の香り漂う機内。CAさんの制服も民族衣装のようなデザインで素敵だった。

いよいよ離陸という時に、「気圧の変化で生まれたらどうしよう」などと一抹の不安を感じたものの、特に問題はなかった。エコノミー症候群にならないように、こまめに水分をとったり、歩き回ったりして体調管理に気を配った。さすがに、今回はお酒を頼むのは控えた。隣で美味しそうにビールを飲む主人が恨めしかったこと・・・。食事は、いつものようにベジタリアンミールを頼んでおいたので、皆より先に配膳される。行きは2種類ある中から選べたのだが、帰りは一種類だけだった。でも、中華風の焼きそばでとてもおいしいかった。気に入ったのは、ティースプーンが、ちゃんとステンレス製だったこと。ちょっと小さめのかわいいティースプーンだった。ちょっと残念なのは、トイレがとても汚かったこと。CAさんが掃除をしていないらしく、到着までずっと汚れたままの状態だった。

ようやくバリに到着!とてものどかな空港で、遠くでカラフルな凧がいくつか揚がっていた。ピーク時だけに、入国審査は結構時間がかかった。日本人グループと欧米人グループでは、かなり時間に差があり、日本人グループの方が早く進んでいった。ようやく審査を終えて、とりあえず両替をすることにした。「空港のレートは良くない」と聞いていたのだが、そんなに変わらないだろうと思って両替をした。現地紙幣の金額が大きいので、ちょっと怖かった。空港には現地係員が民族衣装で迎えに来てくれてていた。不慣れで言葉がわからない国では、ホテルまで送迎してくれると非常にありがたいものである。つたない日本語で、一生懸命説明をしてくれた。

そのうちに、私たちのホテルに到着!まず、ロビーの吹き抜けから見渡せる海のなんと美しいことか!薄暗いロビーと、咲き乱れる南国の花と、海と空の鮮やかなブルーが見事なコントラストを描いている。お花の首飾りをかけてもらい、ドラを鳴らしてゲストの到着を伝えるあたりもステキ!ホテルのスタッフは全員民族衣装を着ており、ロビーではガムランの幻想的な音色が鳴り響き、「ああ、私、別世界に来たんだわぁ~」と思わずうっとりしてしまった。ホテルの随所にアジアンムードたっぷりの石像や彫刻があり雰囲気は最高♪

チェックインする際にゴールドパスポートを提示すると、クラブ用のガーデンビューのお部屋に案内される。南国風の池に面していて、テラスも広く、コーナーソファーには、ウエルカムフルーツが置いてある。お風呂場の扉を開けると景色が見れるのが良かった!このパスポートを持っていると、毎朝無料でドリンクを部屋まで届けてくれたり、フィットネスやレンタルバイクが無料だったり、無料で入会できるのに、色んなサービスが受けられるのが嬉しいね。スーパーやDFSが歩いて通える距離にあるのも好都合だった。チェックイン当日は、のんびりホテル内を見学して、インドネシア料理を食べに行く。ハスが浮かぶオリエンタルな雰囲気のホテルで、食事も美味しいく、私はフレッシュジンジャージュースが気に入った。

翌朝、心地よい風に吹かれつつ、テラスでのんびりとフレッシュジュースを飲んでから、遅めの朝食を取りに行く。ここのホテルのビュッフェは、パンの種類が豊富でとても美味しかった。隣に座っていた親子連れは、ナプキンに取ってきた大量のパンを包んでお持ち帰りしていた。食べきれないくらいの料理が並び、どれもとても美味しかった。普段、食事制限をしているのに、ここでは思いっきり食べてしまった。帰国後、いきなり体重増加に拍車がかかったのは言うまでもない。さて、食事を楽しんだ後は、のんびりホテル内をお散歩することにした。このホテルはプールも有名なのだが、妊婦ということもあり、衛生上の不安から泳がないことにした。ホテル内のプライベートビーチも非常に美しく、遠浅が続いているので、引き潮のときは潮溜まりをブラブラすると、綺麗な熱帯魚や変わった生物に出会えてとても楽しかった。疲れたら、木陰のベンチで横になってボーっと海を眺めていた。最近になって、こんな時間の過ごし方も楽しいと思えるようになってきたので、非常にリラックスできて良かった。夕方になってから、ホテル内のイタリアンレストランで食事をする。夕暮れの海を眺めながら、夫婦二人の楽しい時間を過ごせて、まるで新婚旅行に来ている気分だった。(つづく)


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